『かぐや姫の物語』を観てきました。
さすがスタジオジブリ。
ああいうタッチの画でも、ものすごく綺麗です。
ああいうタッチの画だからこそのメリハリが本当に綺麗です。
アニメーションにおいては“リアル = 綺麗”ではない ということがよくわかります。
本家の竹取物語ってどんなだったっけ?と思いながらも下調べをせずに観に行ったら、遠い記憶の奥底にあった古典の授業の時間が掘り起こされました。さすがに断片的でしたが、独力では決して辿ることのできないものが、俄かに蘇る感覚が味わえました。これがなかなかどうして新鮮な感覚でしたので、本家の下調べをしないと決めた 最近のめんどくさがりな自分と、当時は勉強が心の支えだった中学生の自分に拍手喝采。
以下、内容に触れます。
・長い。
・年ごろの女性がひたすらハイとローを行ったり来たりしているだけの物語。
・そして結局 空を飛ぶ。
批判的にこの映画の特徴を挙げてみましたが、これらを踏まえて全体をおもしろいと捉えるかは人それぞれ。やはりこの作品も万人受けはしないと思います。
僕は、不本意にも『風立ちぬ』よりおもしろいと感じてしまったのですが…。
本作が良い映画だと感じる人にとっては、本来批判の的となるような上記の特徴が、ヒロインの宮崎作品的な既視感や冒頭で述べた画の雰囲気を上手に味わえる要素となっているということでしょうか。
個人的感想をあと一つ。ラストの来迎(?)シーンの音楽、度肝を抜かれました。あそこであんな感じのBGMを持ってくるって、すげぇわ。
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和尚 | - | 2013.12.08 Sunday |
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