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美しい日本語

「亥の刻」と言われても、昼なのか夜なのかもわからないし、
「君の車はガロン何マイル走るの?」と聞かれても、
「そんなもん知るか」としか答えられません。

そういうわけで、時代小説や海外の小説はほとんど読みません。

現代日本に生きる自分としては、如何ともし難い価値観の差によって、
日本人が書いた現代を舞台とした小説に比べ、感情移入がしづらいと
いう思いがあるからです。

が、今回珍しく手に取ったのは時代小説 『影法師』。

なぜかと言えば、この間おすすめ小説ということで紹介した
『永遠の0』の著者 百田尚樹さんの作だったからです。

この『影法師』、その前に読んでいた『孤島の誘拐』という本が、
ハラワタが煮えくりかえって下痢をしてしまったくらい酷かったことを
差し引いても、最上級に面白かったです。

具体的には書けませんが、
現代で言うところの友情と愛情、この二つの約束を同時に
見事守り切った影法師の崇高さにただただ敬服するばかり。

上記の価値観の差はやっぱり感じてしまいました。
しかし、現代日本において腹を切る必要性は皆無ですが、腹をくくる
ことの重要性はやはり今もあるのではないかと思いました。


以下、少し具体的になります。



分量の2/3ほどを使って色んな種類のエピソードを詰め込み、影法師の“光”
を徹底的に描くことによって、この物語のミソである「違和感とその真相」
を鋭く浮き上がらせているところが見事。

今回読んだ文庫本版には、単行本版には未収録の終章が袋とじで収録されて
います。袋とじなんて、そんな大げさな。と思っていたら、わずか6ページ
ほどの終章の存在価値は、袋とじの上にあぶり出しでも構わないくらい貴重な
ものでした。

最後の主人公の妻の言葉、
「心からお慕い申し上げておりました。」
約400ページも散々 心を揺さぶられ続けた上に、かくも美しい日本語を
読まされると、汚れた自分が情けなくなって魂が抜けてしまいます。

個人的には、やっぱり『永遠の0』の方が好きですが、肉薄する素晴らしさです。
ぜひ、どうぞ。

| 和尚 | 本を読む. | 2012.08.05 Sunday | comments(0) | - |
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