「美空ひばりの曲(音)を演奏できる人はたくさんいるが、
美空ひばりの歌(声)を歌えるのは美空ひばりしかいない。」
だから、声という楽器の魅力は素晴らしい。
「青木隆治と聴き分けられんの?」と言われると苦しいですが、
そのような考え方を知ってから、声を意識して歌を聴くように
なりました。
邦楽の、ごく狭い範囲しか聴かないので説得力はありませんが、
今のところ、声という楽器の音色自体が好きなのが、
男性:B'z稲葉さん、女性:YUKIさん。
その楽器の演奏技術が好きなのが、中島みゆきさん。
その楽器によって表現される内容が好きなのが、
同じく中島みゆきさんとCoccoさん、Mr.Children桜井さん 。
現在 中島みゆきさん2冠です。パチパチ。
このブログにB'z、YUKI、中島みゆき、ミスチルがたまに登場
するのは、このような理由で好きだからです。
前置きはここまでにして。
突然ですが、立川まで映画を観に行ってきました。
映画といってもライブDVDの上映会のようなものであり、そのDVD
自体持ってるんですが、我が家においてはDVDレコーダーどころか
プレーヤーすら無く、PC & ヘッドホンで鑑賞するしかありません。
大画面、大音量を集合住宅である我が家で堪能しようとすれば、
お金と迷惑が存分にかかってしまいます。
そして何といっても、上記2冠の方の作品とあれば、わざわざ行く
価値は十分にあったわけです。
『中島みゆきLIVE「歌旅劇場版」』
上映期間延長の最終日に滑り込みセーフ。
このDVDに収録されている『ファイト!』、何か大きな人生の壁に
ぶち当たった時のために一回も聴かずに残していました。
立川が遠いということよりも、これを聴いてしまっていいのかと
いうことで二の足を踏んでいました。
今回、そのファイナルウェポンを、こともあろうにフルスペックで
発動させることになってしまったのですが、想定どおり激烈でした。
「あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのや」
なんて歌い出しの曲を、さらりと書ける人がどれだけいるのか、
歌って様になる人がどれだけいるのか。
あぁ、やっぱり凄かった。
半ば諦めていたのですが、諸条件が見事に好転し、これも天命と
判断して観に行ってよかったです。
さて、
この感動はこの日だけのものとして、有事に備えて忘れましょう。
なぜか1800円じゃなく2000円だったけど、それも許しましょう。